広島訪問: 幼保連携型認定こども園 さざなみの森



天高く馬肥ゆる秋のある一日、東広島の幼保連携型認定こども園 さざなみの森(http://www.i-sazanami.net/) をゼミで訪れました。園長先生は建築士で、環境から幼児教育を考える第一人者です。園舎・園庭・周辺という3つの環境のアーキテクチャと、都市計画の一部として幼児教育を捉える園長先生の思想を感じることができました。



さざなみの森がある東広島は、広島県の中央に位置する自然豊かな町です。大学都市としての開発が進み、現在も人口が微増する都市でありながら、市街地の周辺には田園風景が広がっています。周辺の田園や山々を利用したアスレチック、里山の斜面を利用した起伏ある園庭が印象的でした。



園庭や周辺環境には、手作りの遊具がたくさんありました。「カフェ」と呼ばれる地域住民との交流スペースで、園の沿革や現状、課題を2時間半に亘り伺うことができました。



とりわけ印象的だったのは、自然と子ども、園と周辺地域等を架橋する素晴らしい環境を整備しておられながら、「保育者の役割無しにはいい幼児教育は達成できない」とおっしゃられていた点でした。新教育期に花開いた「教えずして学ばせる」技術を、環境から拓いていく果敢な取り組みの歴史に、保育者の役割はいかに位置づけられてきたのか。あるいはこれから位置づけることができるのか。刺激的な探求課題をいただいたように思います。 休日の訪問にもかかわらず、お時間を割いていただいた園長先生や園のスタッフの方々に再度お礼申し上げます。

神戸女子大学 文学部 教育学科

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